2019年。今までは「大きなiPhone」などと揶揄されていた iPadがついに専用OSである iPadOSによって、今まで以上にPCライクに使える様になりました。
そうなると避けて通れないのがキーボード
ということで今回は我が家にある iPad用(iPadにつないで使える)キーボード4機種を比較して、どれが1番iPad向きなのかを決めていこうと思います。おつきあいくださいませ♪
今回ノミネートの4機種
ということでお高い純正品から格安だけど売れ線なキーボードまで。
今回勝負に参加するのはこちらの4機種となっております。
Apple Smart KeyBoard
Anker Ultra slim Keyboard
ELECOM TK-FBP102
Logicool K380
評価基準4ポイント
それではこれより 上記の4機種をランキング形式で解説していきます。
ランキングの採点ポイントは
- 打ちやすさ
- 携帯性
- 静音性
- 機能
の4項目。
はたして第1位は??
第4位 Anker Ultra Slim Keyboard
打ちやすさ:2
キーピッチやキーストロークは必要にして十分ながら、全体的に作りが安っぽくタイピングは安定しない傾向。横方向の遊びが多いせいか、スッと落ちる感じではなく一瞬たわんでから押し込まれる感覚なので、高速タイピング時は誤タイプしやすい。
携帯性:5
今回のラインナップには折りたたみキーボードなどの飛び道具系は入っていないのであくまでも重さの面での評価。
190gということで、このサイズ感としてはかなり軽めなので持ち運びの際にはほとんど重さを感じることはないでしょう。
静音性:1
タイピング音に関してはとにかく耳障りな音。
チャカチャカというかペチペチというか・・とにかく「おもちゃっぽい音」と言えばわかりやすいかも。
図書館などはあたりまえだが、ある程度BGMが流れているカフェだったとしても周囲の人に迷惑になる程度にはやかましいキーボード。
ちなみに振るとカチャカチャいう(笑)
軽さ的には持ち運びに向いているものの、外で使えないレベルのタイプ音という残念なデキ(涙
機能性:3
iOSでの使用に関してはファンクションキーの機能で音量や画面の明るさ、ホーム画面への移動などが行えるので、画面をタッチする頻度も減って使いやすい。
ただし「英字配列のキーボード」なので、日本語入力まわりのキーは装備しておらずCtrl+スペース または Caps Lockキーでローマ字↔英字 を切り替える仕様。
機能的には可もなく不可もなし と言った感じ。
Anker Ultra Slim Keyboardの総評
見た目の良さとAmazonのベストセラーということで買う人も多いのですが、実際使ってみると結構おもちゃっぽいキーボード。
軽さと見た目は良いので そこらへんだけ気にする人向け。
第3位 Apple Smart Keyboard
打ちやすさ:3
見た目が薄っぺらいので絶対打ちにくいだろ?って思われがちだが、実際使ってみると意外にキーストロークもあって打ちやすいキーボード。無駄に高いだけのことはある(笑)
ただしキーボードにまったく傾斜がないので、長い時間のタイピングだと 手首が疲れてくる。
なお膝の上などで使用する際は、構造上下部が折れ曲がってしまう仕様なため、ノートパソコンの様に安定した状態で打ち込むのはむずかしいかも。
携帯性:3
Smart Keyboardの重量は約200gなので、第4位で紹介した Anker製キーボードとだいたい同じ。
ただし、このsmartキーボードはガラス面のカバーも兼ねているので、キーボードを使用しない時でも装着しているのがデフォ。
そうなると 電子書籍を読むために片手で持つときや動画視聴などの際にも裏側に折りたたんだ状態で装着したままの使用となる。
一般的な両面保護ケースが100g程度なのに対し、ガラス面保護のキーボードが200gプラス背面ケースとなると300g近い重量増となるので、文字を打たない場面ではただのオモリでしかない。
iPadのメイン用途が文字打ちな人向け。そうじゃない人は ワイヤレスキーボードにして、使用しないときはしまって置ける方が吉。
静音性:5
これだけ薄っぺらい上に音が響く空間も皆無なのでタイピング音は静かそのもの。
撫でるようなタイピングでも小気味よく反応してくれるので、タイピング音は「カカカカカカカカ!」と言った感じで非常に控えめ。
パワフルにタイピングしない限りは図書館などでも周囲の人に迷惑がられない程度には静かなキーボード。
機能性:3
ファンクションキーなどの便利機能はまったく装備されていないのだが、純正ならではのJISキーボードなので、英数・カナキーや地球儀キーなどがあり、ほぼMac的な操作が可能。
一般的なBluetoothキーボードはJIS配列だったとしても、iPadに接続すると「英語キーボード」と認識されてしまうので、キーの刻印と異なる文字が入力されてしまうという悲しい仕様なのだが、Smartキーボードは純正なのでその心配はない。
Apple Smart Keyboardの総評
iPadとの一体感や充電・電池いらずの接続、JIS配列の対応など純正ならではの良い点は多々あるのだが・・・・。
とにかく高い!!!!!
本記事で紹介している他機種が3000円以下で買えるのに対し、本機は17800円・・・・。
30,000円台のiPadに18000円のキーボードが必要か?他のキーボード6台分に値するパフォーマンスを発揮するのか?
答えはたぶんNo!!
ということで どうしても純正品で揃えたいとかキーボードが分離してるのは絶対いやな人向けですね
第2位 ELECOM TK-FBP102
打ちやすさ:4
Ankerと比べてもキーの遊びがすくないのでタイトなうち心地&キーのストロークもSmartKeyBoardに比べ深め。総じて既出の2機種より打ちやすい印象。
ただし配列がJISなのに右端は英語キーボード風というマニアックな配列なので幾分の慣れは必要かも?
また省スペース化のためか cmdキーやALTキーが左側にしか存在しないのも好みの分かれるところ
携帯性:4
Ankerに比べれば重いものの、この打ち心地で重量264g 最薄部6.5mmは立派。
作り自体もしっかりしているので、持ち運び中に破損などの心配もなさそう。
静音性:4
打ちやすさの項でも言いましたが全体的にガタがないしっかりした作り。
なおかつ筐体内も結構詰まってる感じなので、タイプ音はSmartKeyboardの次に静か。
タイプ音を擬音で表現するなら「ドドドドドドッ!!」という落ち着いた音。
静かな場所でも余裕で使用できる静音性です。
機能性:5
一般的なJISキーボードはiOSにつなぐと英字配列になってしまうので・・・という話はSmartKeyBoardの時に説明したとおり。
しかしこのTK-FBP102はJIS配列のままで接続できる稀有な機種。
どうやら 接続先がiOSの時のみ内部的にキーマッピングを変更しているらしく、JIS配列のまま入力が可能。
そのキーマッピング変更の恩恵がもう一つ。 実は「半角・全角」キーでiOS の英数・カナが切り替え可能となっています(一般的なJISキーボードで半角・全角キーを押すと 「`」が入力されてしまいます)
ファンクションキーで音量や画面の明るさ、スクリーンショットが撮れたりホーム画面に戻れたりと機能面では今回紹介したキーボードの中ではダントツ。
普段Windowsノートを使っている人でも違和感なく使える機能が満載なキーボードです。
ELECOM TK-FBP102の総評
個人的にはノーマークな機種だったのですが、いざ使ってみたらダークホース的に使いやすかったという機種。
筆者がiPadを使う機会が外出時メインであったならたぶん1位と入れ替わっていたと思います。
派手ではないけれど 玄人好みするキーボードと言ったところ。
第1位 Logicool K380
打ちやすさ:5
さすが安定のLogicool製。はっきりいって「コンパクトキーボードの打ち心地ではない」と言っていいと思います。
キートップが丸というのも奇をてらった印象がありましたが、いざ使ってみたら思いのほか良好なタイプ感。
筐体自体の剛性も他機種に比べてかなり固めなので、ハードなタイピングでもびくともしない安心感があるキーボードです。
(個人的には安物のノートパソコンより全然打ちやすいレベル)
難点は前項のELECOMと違い、JIS配列のマッピングにはならないのでiOS で使用時はキートップの印字と違う文字が入力されてしまうこと。
これに対する対策はグレーでiOS 時の入力文字を表示という力技(笑)
慣れるまではちょっと間違いやすいかもしれません。
携帯性:2
携帯性に関しては重量が423gと今回のラインナップの中ではもっとも重いので、携帯性の面では低評価。
ほぼiPad本体と同じ重さなので、iPad&キーボードでギリ1kgを切るくらい。
軽さを追求するならオススメできない機種
静音性:5
携帯性の面ではマイナスであった重量ですが、静音性の面ではプラスに働いています。
剛性も高いし無駄に響くような空間もないので、タイプ音は「ストトトトトトト!!」という静けさと小気味よさを両立した感じの音。
高域の甲高い音が皆無なので、モバイル用途で外出時に使う際にもまったく問題ない静音性です。
機能性:4
ファンクションキーまわりも一般的な機能(音量や画面明るさ、スクショなど)は網羅されていて過不足なし。
特筆すべきはiOS接続時には変換&無変換キーが 英数・カナキーとして機能するということ。
iOS の場合、Windowsの様に現在の入力モードを示すインジケーターが表示されていないため切り替えキーを押してみないと現在のモードがわからないという事態に陥りがち。
「英字入力をしようと思って切り替えキーを押したら、元々英字モードだったので2回押した」なんてことが頻発するわけです。
これが「英数・カナ」の場合は 押したキーのモードに切り替わるので、常に狙ったモードに切り替わるわけですね。
この機能が使えるのは今回のラインナップの中では純正Smart Keyboardと このK380だけ!!
Logicool K380 総評
我が家の場合、iPadを外に持ち出すのは 旅行時などのみで、ほぼ室内使用が主。
なので 携帯性においてはイケてないK380ですが、文字入力に関しては他機種と異次元の打ちやすさであるK380を1位にランキングさせていただきました。
これはほんとに打ちやすい!!
ケーズデンキとかのキーボード売り場で実機が触れたりする場合があるので、是非試してみてください♪
まとめ
そんな感じで今回は 「iPadに最適なキーボード」の紹介をさせていただきました。
ざっくりまとめると
- 軽さと見た目はいいけど作りが安っぽいANKER
- 一体感と高級感はあるけど高いSmart Keyboard
- キレイにまとまって携帯性抜群のELECOM
- ガッツリ文字うちするならLogicool
こんな感じです!!
ハードの高性能化、OSの多機能化で徐々にパソコン化が進んでいるiPad。
使いやすいキーボードと出会えるかどうかで 使い勝手も変わってきます。
最高の相棒を見つけて 新しい時代のiPad、堪能しちゃってくださいませ♪
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