クロスバイクに乗っていると、徐々に素のままではなく改造しはじめてしまう方も多いと思います。
そんな改造の第一歩が「ステムの反転(逆付け)」
今回はその「ステムの反転」で実際どの程度ハンドルが下がるのかを計算してみました。
なぜステムを反転するのか?
元々クロスバイクというものは、ロードバイクと違い「スポーツサイクルではあるけれど、ママチャリから乗り換えの敷居が低い」乗り物であります。
なので、極端な前傾姿勢などの「訓練や練習が必要」な着座姿勢では売られていないわけですね。
しかし!!!
乗り慣れてくるとその「万人向け」な乗り心地では物足りなくなってきます。
具体的には「体が起き上がり過ぎていて空気抵抗がヤバイ!」とか「前傾姿勢ではないのでペダルに荷重がかからない」とか。
そんな際に簡単にハンドルの高さを変えられる様に、スペーサーというものの上下を入れ替えるとハンドルの高さを変えられるのですが・・・・。
スペーサーの順番を変えてしまうと上部の出っ張りが多くなってしまってかなり不格好になってしまいます。
もちろんこの部分をパイプカッターなどで切り落としてしまえば見映え自体は良くなりますが・・・・・。
「やっぱハンドル低すぎたわ~」なんて事態に陥っても戻せなくなるのであまりオススメできません(笑)
なので「ステム」を反転して設置することでハンドルの位置を下げるのが改造の第一歩というわけです。 赤い部分がノーマル状態、黄色が反転時の輪郭になるわけですが、ご覧のとおり「反転するだけ」でハンドルの高さを調整することが可能になるわけですね。
実際どの程度さがるのか
この手の改造をすると「改造した」という行為自体に興奮してしまって普段以上のアドレナリンが放出されたりなんかして「うわぁ~!ハンドル下げたらすげぇ速くなったわ~!!」なんて勘違いをしてしまう事も多々あります(私がそうなのでw)
ということで実際にステムを反転した場合に、どの程度ハンドルが下がるのかを計算してみました。
まず知りたいは Esape R3のヘッドチューブの角度。
GIANTのHPで調べたところ我が家のEscapeのサイズだと72度(Eの角度)とのこと。
画像は2016 Giant Bicycle [ESCAPE R3]よりスクリーンショット
次にステムの角度。
うちのEscapeの場合、純正ステムと同じ角度で120mmのものに交換していますので、角度は6度。
そこらへんの数値を三角関数に当てはめて計算してみると以下の図のとおりとなりました。
赤がノーマル。青が反転時となります。
我が家のEscapeのステムは延長してありますが、純正ステムはもう少し短いので純正ステムの場合は
サイズ | 対応身長 | ステム長 | 反転時の落差 |
---|---|---|---|
XS | 155~170 | 90 | 18.9mm |
S | 160~175 | 90 | 18.9mm |
M | 170~185 | 110 | 23.1mm |
このくらいの落差ということになるようです。
まとめ
いやぁ 学生時代以来の三角関数で頭がパニックを起こしました(笑)
ということで、ステム反転で得られる「落差」はだいたい「ハンドルの太さ一本分」くらいといった感じです。
「スペーサーの順番の入替」でさらに30mm程度は下げることができるので、切ったり貼ったり買い足したりはしなくても、とりあえずは5cm程度までハンドルを下げる事は可能という結論です。
ただし・・・・・。
単純に「ハンドルを下げる」だけだと、運転姿勢が極端な前のめり(前傾じゃなく)になったりすることも多いんですよね(体型やフレームサイズににもよりますが)
ハンドルを下げただけで前傾しようとすると、極端な話こういう姿勢になっちゃいます(笑)
(画像はイメージですw)
上記画像の御堂筋くんのステムは異常な長さのステムですが、実際のクロスバイクの改造の場合も「下げるだけ」に執心せず、「ステムを伸ばす」という選択肢も視野にいれておくと、自分に合ったポジションを得られる確率があがるかもしれません。
ちなみに我が家で使ってるのはこれと同じ角度、サイズのステムです。
そこらへんの詳しい経緯に興味がある方は下記記事でも読んでみてくださいまし。
まぁなんていうか・・・・。
こういう試行錯誤も自転車の醍醐味ですよね(笑)
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