まず断っておかなければいけないのは。
本気でやるならもっと高いものを揃えておきなさい
って事です(笑) あくまでも「なんちゃってミックス師」レベルをやりたい人用のTipsなんで、ゆくゆくはミックスを生業にしたいレベルの人は読まないで帰ったほうがいいよ♪
なんちゃってミックス師レベルとは
なにを隠そう俺自信がなんちゃってミックス師でしたから。
この記事を読んでくれてるのはたぶんニコニコのアカウントを持ってるような人だと思いますので、ミックスさせていただいた曲を登録してあるマイリスのリンクを貼っておきますね。
http://www.nicovideo.jp/mylist/5934276
なんだかんだで168曲ほどミックスさせていただいたんで、なんちゃってレベルでもそれなりに需要はあったんじゃなかろうかと(笑)
直接聞きたい方はこちらから
自分で歌わないなら高いのはいらない
世間には結構お高いオーディオインターフェースがゴロゴロしております。
でもあれって
- 入力が多いです~とか
- コンデンサーマイクつなげます~ とか
- よくわからないけど「24bit/192MHZ」です~とか
どっちかてぇと「歌ったり作ったりする人」のための機能で高くなってるんですよね。
ただミックスしたいだけであれば歌い手さんから音源をいただいてDAWで重ねてエフェクトをかけるだけなんで、入力系が充実してる必要性はありません。
端的に言ってしまえば「PC内蔵音源でもできないことはない」くらいな感じです。
まぁ実際は「ヘッドホンが鳴らしきれない」とか「ノイズが多い」などの理由で外部インターフェースを使ったほうが無難なんですが。
今まで使ってきた中で感覚的に一番音がよかったのは
YAMAHA コンピューターレコーディングシステム AUDIOGRAM6
- 出版社/メーカー: ヤマハ(YAMAHA)
- 発売日: 2008/07/11
- メディア: エレクトロニクス
- 購入: 1人 クリック: 15回
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ハードオフで7000円で買ってきたこれだったりします。
個人的にはRoland機よりYamahaやTASCAMの方がコスパが良い気がしますね。 入力の多さやループバックなどRolandにも良い点が多いのですが、「なんちゃってミックス師」の場合、入力の多さより音質の良さをより安くの方が大事なので(笑)
お近くのハードオフなどに定期的に通って、掘り出し物のオーディオインターフェースを見つけるのが一番の近道かと思います。
使ったことないけど現行機だったらこのあたりでも十分通用するんじゃないかな?
Steinberg スタインバーグ USB2.0 24bit/192kHz オーディオインターフェース UR12
- 出版社/メーカー: Steinberg
- 発売日: 2014/12/21
- メディア: エレクトロニクス
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ちなみに
このあたりは破格の安さ+高機能なので買いたくなりますが、USB周りの音質がくぐもってるのでオススメはできません。
逆にツイキャスやニコ生で使うには非常に使いやすいんで、適材適所ってところでしょうかね(笑)
単に「鳴らす音質のみ」であれば、上記Xenyxよりも
Creative Sound Blaster Play!2 USBオーディオインターフェース マイク ヘッドホン SB-PLAY2
- 出版社/メーカー: クリエイティブ・メディア
- 発売日: 2014/04/19
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これの方がいい音しますから。
まぁ、形から入る系の人はオーディオインターフェースの方がやる気にはなると思いますw
鳴らせないならモニタースピーカーとかいらない
我が家は幸いな事に田舎の一軒家なので、モニタースピーカーをガンガン鳴らしても苦情とか来ませんけれど、普通にアパートとか住んでる方たちは満足な音量でスピーカー鳴らせないと思います。
俺もミックス作業って結構夜中にヤること多かったんで、基本的にはスピーカーではやってませんでしたしw
もちろん確認用にスピーカーがあるに越したことはないんですが、極小音量でしか鳴らせないんであれば意味がありません。
鳴らせないスピーカーに金をかけるならガンガン鳴らせるヘッドホンに金をかけたほうがいいと思います。
・・・といってみたものの、おすすめするヘッドホンがこれまた安いんですけどね(笑)
JVC 密閉型ステレオヘッドホン RX700 室内用(テレビ・ゲーム向け) 3.5m+延長1.5mコード付き HP-RX700
- 出版社/メーカー: JVCケンウッド
- 発売日: 2008/02/05
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この価格帯だと、無駄に低音が盛られてたりとか、音がボヤケてたりとか、使いにくいヘッドホンが多いんですが、こいつはなかなかよいバランスです。 見た目もそんな安っぽくないですし、形から入る人には(ry
ヘッドホンにも用途ってのがありまして
- ミックスの時点でノイズなどを聞き逃さないためのモニター用
- 残響系やマスタリング時に音場の広がりとかを聴く用
って感じ。
前者用だと
SONY 密閉型スタジオモニターヘッドホン MDR-CD900ST
- 出版社/メーカー: ソニー(SONY)
- メディア: エレクトロニクス
- 購入: 10人 クリック: 273回
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これが抜きん出てつかいやすいんですが・・・。
これ後者用として使おうとすると使いにくいんですねw
だって遠くの音も近くに聞こえちゃうんですもん(泣)
って事でなんちゃってミキサーですから、何個もヘッドホン買ったりするのはもったいないです。 RX700で済ませましょう(笑)
ミックス用ソフトなど
カラオケ音源+ボーカル数トラックであれば、オーディオインターフェースに付属してくるCubaseLEであるとかSonarで十分足ります。
たまにハモリトラックだけで15トラックとか重ねてくる人いるんで油断できませんが(笑)
俺の場合、DAWはSonarを使ってましたが、エフェクト系のVSTプラグインは、ほぼ全部フリーのものを使ってたんで、Reaper0.999あたりでも十分再現可能かと思われます。
あと安くても意外に侮れないのが
マスタリングがボタン一発でできたり、動画編集も簡易的にできたりと、オールマイティーなDAWです。
ミックス師駆け出しだった頃に、MusicMakerでのミックス方法をザックリ説明した動画を作っているので興味のある方はどうぞ。
フリーのVSTプラグインなど
ClassicSeries
http://www.acoustica.com/plugins/vst-directx.htm
上記のページの
ここのリンクから入手してください。
すでに公式が消えているのでいつまで入手できるかわからないのでお早めに(笑)
コンプ・ディレイ・リバーブ・リミッター・フェイザー・EQなど基本的なエフェクタが全部そろいます。
おまけにどれもクセがなくて使いやすいので手放せないフリープラグイン群。
Antares modern Series
Welcome to Antress Modern Plugins
ビンテージ系のコンプレッサー等、色々モデリングしてくれてるフリーVST。
癖があって普通に使うには非常につかいにくいプラグインなのですが、ボーカルに温かみのある歪感を与えたりするときに重宝します。
このあたりのボーカルの歪はこれ使ってますね。
あと、自然な仕上がりになるIR系リバーブとか
http://www.siraudiotools.com/index.php
歯擦音を除去するディエッサーとか
digitalfishphones.com – audio freeware plugins by Sascha Eversmeier
主に海外サイトばかりですが、試してみると色々おもしろいものが多々ありますのでお好みのVSTを見つけてみてください。
このページあたりに色々まとまってますんで一読をおすすめいたします http://niconico-toolbox.blog.jp/archives/2036456.html
まとめ
世間には
音源あずかる→ミックスする→有無をいわさず渡して終了
ってなミキサーさんもいらっしゃるみたいですが、
俺の場合は
音源あずかる→仮ミックス渡す→skypeであ~でもないこ~でもないと相談する→そんなん数回繰り返してお互いの理想に近づけていく
ってスタイルだったんで、要望に応える形で色んなプラグインに手を出していったって感じです。
「いいものを作りたい」って熱意があれば、ある程度の機材でもこの程度のミックスはできてしまいますので、予算がなくてもまずは適当な機材で始めてしまうってのも良いかと(笑)
なんかこの頃のニコニコって「プロ級の人じゃないと活躍できない」みたいな空気になってきちゃいましたけど、まだまだ「草の根活動」は朽ちてないと思います。
表舞台で目立つことはあまりないミックス師ですが、今後目指す方の参考になれば♪
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