今でこそ ガジェットブログとしてApple製品なんかの記事を中心に書いている 当ブログ。
実は 数年前は「パソコン用スピーカー」の話題なんかも結構多かったりしたんです。
たとえば こんな記事。全部実際に購入してみての感想なので、どのくらいの機種を渡り歩いたのかわかっていただけるかと思います(^o^)
この記事でランクインしている BOSE製のエントリースピーカーである Companion 2 Series Ⅲ。
当時は10機種中8位という評価でして、自分の中では

BOSEはどうも好きになれないなぁ
って位置づけのスピーカーだったわけですが…
当時は「原音に忠実」こそが正義だった
このランキングを書いた頃。なぜそこまでスピーカーを買い漁っていたかと申しますと!!
実は当時って、ニコニコ動画の「歌ってみた動画」でミックスのお手伝いをしていた頃なんですねぇ。
平たく言うと「歌い手さんから音源をお預かりして それを聞きやすくカラオケ音源と混ぜる」というお仕事。ですので 音を聞く環境も自ずと選択の余地が限られてきます。

みんなの平均値みたいなスピーカーでミックスしないと誰が聞いてもちょうどよいミックスにならないんだよ!!
なので スピーカーであれば FOSTEXやYAMAHAみたいなモニタースピーカーになっちゃいますし。
ヘッドホンであれば SonyやAKGあたり。
ですのでさきほどのランキング記事でも なんだかんだで「原音に忠実系」が上位に来ているのがおわかりいただけるかと思います。
今でもスピーカーは3台あったりします
そんな「通称ミックス師」だった時代からすでに長い年月が経過。Windowsのどでかいデスクトップだった我が家もハイカラなMacBook Airに鞍替えしたりで 周辺機器もあの頃とはかなり変わりました。もちろんスピーカーも例外ではありません。
とはいえ スピーカーマニアなのは相変わらずなので 高価な品物ではありませんが 現在3台のスピーカーが我が家には存在しています。
どれもコンパクトかつ どちらかと言えば「原音に忠実」系。筐体もコンパクトですし 大きさの割に音も良いのでどの機種も「価格.com スピーカーランキング」の上位を席巻している奴らばかり。
どの機種も「控えめな低音」なので Youtubeなどのトーク系などでも 人の声が前に出て来て聞きやすく「普段使い」としては全然OKなんですよ。
スピーカーに迫力を求め始めた結果
そんなこんなで 「コンパクトかつあっさり目のスピーカー」で満足していた私。
ところが この頃 仕事も落ち着いて来たり プライベートや家庭も落ち着いて来たり。そうなってくると 今までは忙しさに追われて距離を置いていた「ゲームや映画」みたいな物にも手を出し始めるわけです。
で…レースゲームやアクション映画あたりでさきほどのスピーカーたちを使ってみると…

うわ!
音 薄っ!!!
一瞬でもそう思ってしまうともうだめ!!
気づいたときには勢いで Boseのcompanion 2をポチっていました(笑)
あれ?「Bose Companion 2」ってこんな音良かったっけ?
ミックス師時代にあれほど毛嫌いしていたBOSE。なぜかと言えばスピーカー自体に「BOSEの味」がついちゃってるので 「原音に忠実」からは対極にあるスピーカーだったからです。
しかし「音を作る側」ではなく「音を聞く側」になった今 改めてBOSEの音を聞いてみると

うぉ?むっちゃ音いいじゃん?
ってなってる自分がいるんですよね。
料理に例えるとわかるかもしれないんですが「素材の味が生きている」のと「美味しい」ってのはイコールではないわけでして。
いわゆるモニタースピーカーの場合
- 美味しいものは美味しいままに
- 不味いものは不味いままに
ということになるわけですが
BOSEの場合だと
- 美味しいものにBOSE秘伝のタレで更に美味しく
(味は変わっちゃってるけどね - 不味いものもBOSE秘伝のタレでそこそこ美味しく
(味は変わっちゃってるけどね
こんな感じなんですよ(笑)
結果…BOSEに洗脳されました(笑
結局この「BOSE秘伝のタレ」がいい味を出しすぎてるので

アクション映画!!
腹に響くほどではないけど この迫力は映画館「っぽい」よなぁ

ライブビデオ!!
ベースのうねるような旋律。
実際のライブ「っぽい」

普通の音楽はさすがに低音が効きすぎて…
と思ったら意外に高域も抜けてるんでバランスよい「っぽい」聞こえ方する!

さすがにジャズは…
あぁ…でもこのバランス。
間近で聞いてる「っぽい」ライブ感ある!!
結局 以前であれば毛嫌いしまくっていた「BOSE風味」がいい仕事をしすぎるので「何を聞いても気持ちいいバランス」になるんですよねぇ。どれも「現実のまま」わけではないのですが とにかく「っぽい」音がする。
まとめ
超乱暴な言い方をしちゃうと「味の素とごま油とにんにくと黒胡椒入ってれば大抵の料理は美味くなる」ってのが持論でして(笑)
BOSEのスピーカーってまさにそんな感じなんじゃないかなぁと。
黒毛和牛だろうとオージービーフだろうと。天然マグロだろうと養殖ハマチだろうと。旬のトマトだろうと温室イチゴだろうと。

素材の味?そんなものは知りませんよ!
薄味だろうと濃い味だろうと!!
「美味い」が正義っすから!!
BOSEの手にかかれば「美味い」になるって事です。
現実の音は別として「こういう音であって欲しい」という願望が具現化した音。それがBOSEのコンセプトなんだと思います。
ですので

マニア
原音に忠実じゃなければオーディオじゃないっしょ!?
みたいな感じの「ピュアオーディオマニア」の方には絶対オススメできませんので念のため。
ということで 我が家にあった三台のスピーカーたちは押入れ深くにしまい込まれ、PC用スピーカーの座はBOSE companion 2 Series Ⅲに乗っ取られたのでありました。

懸念していたのは 「Youtubeなんかのトークメインな音源だと低音に埋もれちゃって人の声聞こえないんじゃない?」的なところだったんですが 意外に中高域も出てるんで そっち系の動画を見てる時は「BOSE使ってる事を忘れてる」程度には普通に聞こえてきます。
ということで「小難しい事考えず 接続するだけで そこそこいい音で聞きたい」んであれば BOSEにしといた方がいいよ。と 元アンチBOSEのとまじぃがオススメしてみました(説得力ないw)
コメント