都市部はまだ良いとして田舎になるとかならず付きまとう「空き家問題」。
自分にとってはひとごとだと思っていたのですが、その空き家が突然ゴミ屋敷というオプション付きで自分に降り掛かって来まして。
今回はそんな空き家の片付けをシルバー人材センターに依頼して片付けてもらった際の流れや費用などを書いていきたいと思います。
空き家(ゴミ屋敷)相続までの経緯
今回のメインな話が「片付け」ですので相続関係のお話はすごく簡単にしか解説しませんが、すごく簡潔に説明するとすれば
- 疎遠だった親族が遺した家がゴミ屋敷化していた
こんな感じ。
晩年はかなり認知症も進んでいたのですが、最後まで「家には入るな」だけは言い続けていた親族。
たぶん元々潔癖症をこじらせたくらいの超潔癖症だったのですが、寄る年波には勝てずどんどん散らかっていく室内。
そんな状況を誰にも見せたくなかったんでしょうね たぶん。
まぁそんな事情は個人的問題なので置いといて。
結論としては「突然ゴミ屋敷をどうにかしなければいけない」状況になってしまったわけです。
特殊な立地条件
ということでこの空き家のスペックや立地条件を列記してみます。
- 所在地は東京都の離島
- 木造 平屋 3LDK
- 部屋数の割に家財道具がとてつもなく多い
- 車が入れるのは家から200mほど離れたところまで。隣接道路を通れるのは自転車か原付き程度
- もちろんトラックも200mまでしか近づけない。
こんな感じです。
離島ではなく日本本土であれば
こんな感じの比較サイトもあったりして、業者選び放題なわけですが離島というシチュエーションの時点で、請け負ってくれる業者は一気に減ります。
過去の事例などを見てみると、中には離島での遺品整理を行っている業者さんもありはしますが、見積もり訪問するだけで「数日」の移動時間がかかってしまう様な土地柄ですから、結局「割高」になってしまうんですよねぇ(涙
町役場に相談してみた
わたしもその離島を離れて数十年経っており、まったくその土地の清掃や遺品整理を行っている業者はわかりません。
なので現地の空き家関係の情報を調べていたところ、どうやら役場主導で「空き家バンク」という制度があり、精力的に空き家の再利用をするプロジェクトがあるとのこと。
「ならば家の中の片付け系も質問しちゃったら教えてくれるんじゃねぇ?」
って事で町役場の担当部署に相談してみると!?
担当さん「役場としましては公共機関ということもあり特定の業者を紹介することはできません。ただ そういうご依頼であればシルバー人材センターに依頼される方が多いですよ」
シルバー人材センターとは
さてシルバー人材センターとはなにかと言うと
シルバー人材センター(センター)とは、高年齢者が働くことを通じて生きがいを得ると共に、 地域社会の活性化に貢献する組織です。 センターは、原則として市(区)町村単位に置かれており、基本的に都道府県知事の指定を受けた社団法人で、 それぞれが独立した運営をしています。
すごく簡単に言うと
「現役をリタイヤして技術や体力を持て余しているおじいちゃんおばあちゃんにいろんなお仕事を依頼できる組織」
といったところです。
地域ごとに条例などの関係で「空き家の整理」ができない場合もあるようですが、今回の場合は問題なく請け負ってくれるとの事だったのでお願いすることに。
立会から施工までの流れ
さすがに「全部電話連絡だけで」なんて言う都合の良い話はありませんのでとりあえず「見積もりを兼ねた事前立会」をするために日本本土を離れ離島へ。
軽く行ってますけど わたくし日本海側在住なので、太平洋の離島に移動するって言ったらそれだけで「一日がかり」ですからね(涙
往復&立会だけで3日がかりの大プロジェクトです。
シルバー人材センターはどちらかと言えば公共機関寄りの組織なので基本的に休日や夜間などの立会はしてくれませんので、有休をとって平日昼間の立会となりました。
見積もり自体は非常にあっさりしたもので
- 見積り担当さんが 部屋の広さや荷物の量を目測で判断
- 残しておきたい家具や仏具神具などの確認
- 工期の要望確認
- だいたいの費用の説明
こんな感じなので、ほぼ15分くらいで終了。
ただ「遺品整理業者」と違い遺品の中から思い出の品や貴重品を仕分けするみたいなことは一切やってくれませんので、あらかじめ貴重品などは自力で確保しておかなければなりません。
まぁ「貴重品が入っている引き出し」などがはっきりしているならば「この引き出しだけ残しておいてください」とかのザックリした要望には答えてくれるので、あらかじめ計画的に考えておきましょう。
実際の作業期間
とうことで6月に入ってすぐの見積もり立会を終え帰宅。
「すでに2件くらいの片付け案件を抱えているのでしばらくお待ち下さい」との事だったのですが、特に急いではいなかったので「いつでも大丈夫ですよ~」と言っておいたのですが。
結局 6月10日~6月14日のわたって作業をしてくれた模様。
たぶん3人くらいで5日間くらいって感じだったんじゃないでしょうか?
前半二日間が荷物やゴミの仕分け作業
後半三日間がゴミの運搬や廃棄作業
といったスケジュールだったようです。
「だったようです」と言っているのは作業自体の立会は必要なかったからです。
作業終了後に家の現状を数十枚の写真に撮って送ってくれますので、作業の状態は全部把握できます。
かかった費用
気になる費用は以下の通り
- 人件費 15万円ほど
- 処分費(リサイクル料含む)48000円
- 事務費 18000円
- その他 4000円
合計22万円ほどとなりました。
立地条件(車が入れない)や荷物の多さで、一般の3LDKより割高かとは思いますが離島という条件で本土から遺品整理業者を派遣する事を考えると、かなり割安に行けたんじゃないかと思います。
これ・・たぶん自分で片付けたら一ヶ月くらい休暇取らなきゃ無理だったと思うんで・・・。
この金額でやってもらえたのはありがたい限りです
まとめ
ということで遺品整理といえば専門業者と思いがちですが、シルバー人材センターという選択肢もありますよ!!というお話でした。
ただ前述したとおり
- 細かい仕分けはしてくれない
- 基本的に全部捨てちゃう
なので、貴重品や書類まで何も残さず捨ててくれます(爆)
実際うちも「キープしそこなった貴金属類」など多少なりともあったと思うんですが、一切残さず捨てられちゃいましたからね(笑)
我が家のような特殊な土地柄でない場合は 遺品整理に特化した検索サイトなどで「優良業者」を見つけることができれば緻密な仕分け&安い費用で行ける可能性もあるかもしれません。
良い業者を選んで 良い片付けを♪
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