とまじ庵

TOMADIAの後日譚?

「内側バーエンドバー」が外側バーエンドやブルホーンより最強な理由|クロスバイク

クロスバイクを買いしばらく乗っていると、ついついやりたくなってしまのが改造

色んな改造ネタが巷で語られていますし、下手すれば「ロード化?」くらいの勢いで改造しちゃってる方もいらっしゃいます。

ただ・・・そこまでやるならば予算的な意味でも手間的な意味でも「最初からロードを買っておけ」というのが個人的な本音でして(笑)

今回は「バーエンドバー」について語っていこうと思います。


筆者のハンドル周りの改造歴

かれこれ二年ほどGIANTのESCAPE R3を暇さえあれば乗り回しておりまして。

2~30kmの距離であれば車を使わずクロスバイクで行きますし、年に2~3回は100Km近くは走るくらいのノリ。
年間走行距離は1000kmくらいかな?

そんな感じなので「いかに楽にいかに速く、そしていかに遠くへ!」を考えて改造しまくってきたわけです。

過去の写真を見てみても

買ったばかりのノーマルなESCAPE R3。 Escape R3 2016 ノーマル状態

 

外側バーエンドバー 外側バーエンド

 

さらにいかついバーエンドバー ESCAPE R3 ロング バーエンド

内側バーエンド第一形態。 ESCAPE 内側バーエンド 第一形態

 

内側バーエンド第二形態(ショートグリップバージョン) ESCAPE 内側バーエンド 第二形態

 

ブルホーン化 ESCAPE R3 ブルホーン

ってな感じで、クロスバイク本体よりも改造費が高くなってしまったりして、「そこまで費用かけるならロード買いますから!!」というのが本音なので、そこには手を出していません(笑))

いままでの改造の欠点

タイトルでもすでに言ってるんでバレちゃってますが、結局は「内側バーエンド」が最強だな~という結論に至りまして。

そこに至るまでの「各改造の欠点」を書いていきます。

ノーマル状態


いわゆる売ってる状態なので、万人向けでもありますし、市街地などで低速走行をする場合などはノーマルが一番良いと思っています。

ただ・・・筆者の場合は「ど田舎在住」ということで、田んぼ道などでそこそこのスピードで走っても「障害物や人通りが皆無」な場合も多々あります。

そういう状況になると最大の敵は空気抵抗になってくるんですねぇ(涙

あくまでも体感ですが 時速20~22kmあたりになると、バーハンドルでの運転は結構辛くなってきます。

そして、ノーマル状態のバーハンドルだと「一切の持ち替え」 が不可能なので、10km走った程度で手のひらが痛くなってきます。

あくまでもトロール性を重視」で使うもの・・という印象です。

外側バーエンドバー

これはもう画像を見てもらえばわかると思いますが・・・・。

「バーエンドを握ったらブレーキは握れない」

デメリットはまさにこれ!!

バーエンドを握りたいシチュエーションといえば、「気合を入れてダンシングしたい」とか「手が疲れたので持ち替えたい」などの場合なわけですが、そんな状態で「ブレーキがかけられない」わけですから、外側バーエンドを握って走れる機会は全体の2割にも満たないと思います。

「見通しの良い誰もいない河原」とか「時速数kmでしか登れない激坂」でしか握れませんからねぇ・・・。

そして空気抵抗的にも「外側のバーエンドを握った時の腕の開き」は、フラット部分を握った場合より更に外側になりますから、スピード面でも疲労度的(空気抵抗的な意味で)にも、利点はほとんどありません。

そして安全面でも・・・。
バーエンドを握った場合「一番外側に手の甲」という状態になるので、万が一の事があった場合、真っ先に「手の甲」がえぐられる事になります(怖

おまけに「一番外側が引っかかりやすい形状」ですから、狭いところを通った際や、すれ違いざまなどになにかに引っかかった場合・・・・ハンドルを持っていかれて転倒待ったなし・・・ですよね。

外側バーエンドの現実的な利用方法があるとすれば・・・・。

片手は普通にフラット部分を握って、片手ずつ休憩する

実際使ってみるとその程度の活用法しかありません。

ブルホーン

これに関しても「外側バーエンド」と同じ意味で「ブルホーン握れる機会は多くない」というのが実情。

おまけに「外側バーエンド」の場合は、バーエンドを握っていない時は「ノーマルなバーハンドル」なので、運転に支障はありませんが。

ブルホーン部分が握れない場合は、すげぇ幅のせまいフラット部分を握るしかない」わけですよ。

もともと540mm程度あるブルホーンにした場合は全体の幅が400mm程度。

https://www.tomag.hatenablog.com/wp-content/uploads/2018/12/IMG_0219.jpg

そして実際に握れるフラット部分は360mm程度しかありませんので、コントロール性はとてつもなく低くなります。
(ロードの場合はハンドル幅400mm超で、なおかつその幅が「常用の握り幅」ですからまだマシですが)

実際ブルホーンにしてから何度か「急旋回を強いられる場面で転びそうになった」事がありますからねぇ(汗

「峠道での下り」などでも、本当なら「ブルホーンを握って前傾しまくって空気抵抗を減らしたい」わけですが・・・。 ブレーキ握れませんからそんな自殺行為はできません(笑)

そんな感じで「普段の運転の8割は、ただのいかついハンドル」でしかないんですなぁ・・・。

ブルホーンを端的に言ってしまえば「見通しの良い平坦(または上り)かつ直線でしか握れないハンドル」ということになってしまいます。

内側バーエンドの利点

いろいろなハンドルの改造を経験しましたが結局最終的には内側バーエンドが一番無難という結論にいたりました。

そこらへんの理由を語っていきます。

持ち方の豊富さ

バーハンドルに関しては「普通に持つ」という一種類のみ。

外側バーエンドバー(ブレーキ効かないけど)」の二種類な握り方かと思います。

ところが 内側バーエンドの場合は

まずは完全なノーマル状態の握り。
見ての通り普通のバーハンドルと同じ状態で運転できます。

 

次にほんの少しだけバーに手のひらをかけた状態。
フラット部分を握った場合「手のひらにすべての荷重がかかる状態」なので疲れたり手が痛くなったりしてしまいますが、親指と人差指がバーエンドにかかるだけでその痛みもかなり緩和されます。

さらにバーエンド側を握り込んだポジションがこちら。
荷重がバーエンドを握った「人差し指&親指」、そして「フラットバー部分に置かれた手のひら部分」に分散されるので、手の痛みはさらに軽減されます。

クロスバイクに乗り始めると、100kmライドとかに挑戦したくなりますが、定番の「おしりの痛み」にプラスされて「手の痛み」もかなり深刻な問題になってきます。

そんな際に「持ち替えのバリエーションが豊富」なのは、疲労軽減の意味でもかなりのアドバンテージなのです。

ブレーキに手が届く

他にも特筆すべきところはまだありまして。

上記で紹介したポジションすべてで「ブレーキに指が届く」んです!!

いかに速く走れようと、いかに前傾姿勢が取れようと・・・・。

安全面を考えたら「ノーブレーキで走る」なんて言うのは愚の骨頂!!

外側バーエンドやブルホーンだけです(キッパリ

外側ブルホーン期間も長かった経験も踏まえた上で言わせてもらえば

「平均速度はブルホーンも内側バーエンドも同等」

ブレーキが握れない時速25kmと 安全に走れる時速25km。

あなたならどちらを選びますか??

安全面

外側バーエンドの項でも触れましたが、腕の開き幅は広ければ広いほど、障害物や通行人と当たる確率は高くなります。
ましてやそこにバーエンドみたいな「鍵状の突起」なんてモノがあったら危なくてしょうがない。

内側バーエンドの場合、ある程度内側を掴むことになりますので「最も外側が人体」という危険な状態ではありませんし、ノーマル状態より幅が広くなってしまう事もありません(外側バーエンドの場合、最外部を掴むので肘はもっと外側に張り出しますので)

バーエンド自体もハンドルの内側ですから、なにかに当たってしまう心配もありません。

安全はやはり大事!!

空気抵抗の軽減

内側バーエンドを握るとほんの少しの角度ではありますが手首の向きが内側を向いてくれます。

写真で見るフラットハンドルを握った場合に比べ、おそらく30度程度しか手首に角度がついていません。 f:id:tomag:20181204205555j:plain

 

しかしこの程度の角度でもあっても肘の位置はかなり中に入ってくれます。
図にするとこんな感じ。
(矢印の色と長さを間違ってますが気にしないでくださいw)

わずかな差だとお思いでしょうが時速20kmを超えてくると「前から見た面積の差」はかなり速度に影響が出てきます。

個人の脚力や体格にもよるので一概には言えませんが、私の場合はフラットハンドルと内側バーエンドを比べた場合「巡航速度で時速3~4km」は差が出ます。

この程度の空気抵抗の軽減はブルホーンでも同じ様な恩恵を受けられますが・・・・。

ブレーキが握れない状態でいくらスピードが出せたとしても・・・・・。

おすすめセッティング

と言った感じで「内側バーエンドバー」の利点、いかがだったでしょうか?

ただ、快適なライドをするためには何点か気をつけなければいけない部分がありますので、説明します。

バーとシフターの間隔

内側にバーエンドを設置することになるので、「バーがシフターの隣」という状況になります。

この際にシフターとバーエンドの間隔が狭すぎると「トリガーがバーエンドにあたってしまい、シフトアップ&ダウンができなくなる」場合があります。

バーエンドの上向き加減やシフターとの間隔を調整して、シフト操作に支障がない配置を見つけてください
(車種やシフターの形状で最適な間隔は変わってくると思いますのでご自身で最適解をみつけてくださいませw)

グリップの長さ

バーエンドとシフターの間に隙間を空ける必要があるので、場合によってはハンドル周りが窮屈になる場合もあります。
(ライトやサイクルコンピューターなどが設置してある場合ですね)

内側バーエンドを設置した場合、ノーマルグリップ部分を握る機会は減りますので、ある程度幅の狭いグリップでもたいして支障はありません。

一般的には130mm程度のグリップが多いのですが、ハンドル周りの余裕を考えると100~120mm程度のグリップの方がハンドル周りの自由度はあがると思います。

たとえばこんなのがオススメかな?

バーエンドバーの長さ

見た目のブルホーンの項でも説明したとおり「ブレーキが握れないなら意味がない」のが実情です。

なので・・・・。

ESCAPE R3 ロング バーエンド こんな長さのバーエンドバーを装着しても利用頻度はほぼありません(笑)

「ブレーキが握れる」前提であればそこまで長いバーエンドバーは必要なくて、「手のひらに収まるくらい」の長さがあれば十分です。

私はGiantのContact ALというバーエンドを使っていますが、Amazonなどでは取り扱っていませんので、同じような長さだとこのあたりがよろしいかと?

まとめ

ここまで延々と「内側バーエンドバー」と言い続けてきましたが、実は内側に設置する場合は「バーセンターバー」と言う呼び方をするようです(笑)

まぁ検索される方は「バーエンドバー 内側」で検索されると思いますので、そこらへんはご容赦くださいませ。

ということで、様々なハンドルを経験してきましたが結局は「内側バーエンド」に落ち着いた次第。

1000~2000円程度の出費で劇的に(ノーマルに比べてですがw)快適なライドができるようになりますので、みなさんも試してみてくださいね♪

ではでは 素敵なクロスバイクライフを♪