昨晩の食卓にて。
妻「なんか、ちょっと高めのチクワがセールで安かったんで買ってきたんだけど、すんげぇ美味いのよ!! 食べてみてよ!!」
俺「ほうほう!がぶりッ!! おお!!! なんだこのプリプリな歯ざわり。ま・・まるで笹かまみたいな食感!!」
笹かまみたいな食感??
今まで生きてくる上で、その相似性を意識することはなかったのだが・・・。
はたしてカマボコとチクワは何が違うのだろうか?
一般的には「板に乗っているのがカマボコ」という認識ではあるが・・・。
笹かまは板に乗ってないけどチクワではない!!
そんなわけで・・調べてみました♪
まずはそれぞれの定義から
カマボコの定義
白身の魚のすり身に調味料を加えて練り、蒸し煮あるいはあぶり焼きした食品。長方形の板に材料を半月形に盛り上げる板付きかまぼことすることが多いが、板を用いないものもある。
チクワの定義
ちくわ(竹輪)とは、魚肉のすり身などを用いた練り物の一種。名前の由来は竹の輪。
ちくわとは (チクワとは) [単語記事] – ニコニコ大百科から引用
区別は??
- どちらもも魚のすり身から製造
- 板の有無は関係ない
- ちくわの由来は「竹ノ輪」
違いと言えばちくわが「竹ノ輪」を名の由来としていることくらいで、原材料や板の有無での区別はない様子。
調べたらさらにわからなくなる典型ですなこりゃw
歴史を調べたら、まさかの??
たぶんなにか地域性とか歴史とかもっと深い理由での区別があるんでしょう。
さらに掘り進めてみましょう。
練り物と言えば紀文
と言うことで訪れた紀文のホームページにて衝撃の真実を知ることになったのであります。
最初に蒲鉾が文献に現れたのは平安時代の古文書で、永久3年(1115年)、関白右大臣の祝宴の膳に出たとあります(『類聚雑要抄』)。そして室町時代の中期には、蒲(がま)の花穂に似ているので「蒲鉾」という名が起こったといわれています。形は今の「竹輪」状で竹にすり身をつけて焼いたものです。
蒲鉾類 よくあるご質問 紀文食品から引用
今から900年ほど前に、この世に初めて姿を表したカマボコ。
その姿は「魚のすり身を竹に巻きつけて焼いたもの」
つまり「現在のチクワ」だったのです。
たしかに「蒲鉾」というこの表記。
蒲の穂が名前の由来になっているわけですが、竹にささったチクワに見えますよね
板付きは安土桃山以降
今の蒲鉾のような板の上で成型されはじめたのは、安土桃山時代以降と言われています。
蒲鉾類 よくあるご質問 紀文食品から引用
安土桃山時代に「すり身を竹ではなく板にのせて蒸したもの」が板付きカマボコと呼ばれるようになります。
それと区別するために元祖の蒲鉾は「竹輪蒲鉾」と呼ばれるように。
時が経つにつれて、それぞれは略され
- 板付き蒲鉾→蒲鉾
- 竹輪蒲鉾→竹輪
とそれぞれ呼ばれるようになったそうです。
ちなみにはんぺん
半片・半弁・半平(はんぺん)は、関東、東海地方の食材でスケトウダラなどの魚肉のすり身にすりおろしたヤマノイモを混ぜてよく摺り、調味して薄く四角形または半月型にしてゆでた魚肉練り製品。
半片 – Wikipediaより引用
つなぎに山芋を入れて、四角または四角の半分にまとまったのがはんぺんです。
名前の由来は「半片」。
現在の区別
厳密な区別は難しいですが
「穴が空いてるのは竹輪」
で良さそうですね
つまり・・笹かまぼこの生地を竹に巻いて焼いたら竹輪!! そのくらいのゆるい区別で問題ないようです(笑)
まとめ
ふと思った素朴な疑問。こういうのって調べてみると結構おもしろかったりします。
またこんなネタがあったら色々調べてみますんでお楽しみに♪
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