以前は大きなiPhoneなどと揶揄されていたiPadでしたが、現在はスマートキーボードやマウス対応、そしてiPad ProにいたってはUSB-Cにも対応。
おまけにiOS自体がiPhone用とiPad OSに分離したことにより、すっかりPC化に向けて一直線な様相を呈しています。
しかし・・・・。
Windows7からiPadに乗り換える人が多いらしい
そんなPC化が止まらないiPad。
Windows7のサポートが終了してこともあり、PCの代わりにiPadを購入する人たちが増えたせいで、今冬のiPadの売上が去年の2倍だとか言うお話。
なんだかんだでiPad本体が38000円くらい
Bluetoothキーボードが3000円程度?
これでPCの代わりになるなら安いよね~・・・って感覚で乗り換えてる層が多いってことですよねたぶん。
PCと置き換えるのはちょっと待った!!
コンパクト&省電力&スマート。
たしかにiPadで全部用が足りるならPCなんて出番がありませんって話になるわけですが。
実際問題としてはそこまで簡単な話ではないのです。
iPadをPCの代替として考えた場合の問題点を大きなものだけ列挙していきます
(実際はもっとたくさんあるのですが挙げればキリがないので主要なものだけ)
操作系の違い
昨今iPadもマウスが使えるようになりはしましたが「補助的に使える機能」が搭載されたというだけで、PCのマウス操作とは程遠い状態です。
なので基本的には「タッチ操作」がメインになってくるわけです。
ただし!PC的操作となると 手前にキーボードが設置してiPadは直立している状態。
この状態とタッチ操作って実はむちゃくちゃ相性が良くない!!
重力に逆らって操作してる感が半端ないです(笑)
直立している画面をタッチ・・という行為自体はもちろんですが、キーボードから奥の画面に手を伸ばすというのは、作業の能率的になかなかよろしくないのですよね・・。
個人的には「タッチ操作は平面上に置いてあるタブレットでこそ使いやすい」と思うので、PCの操作系(キーボードからマウスへの平面上の移動)に慣れた人にはストレスが溜まるのは間違いありません。
使えるソフトの違い、機能の差
WindowsからiPadに乗り換えた場合 たぶん今まで使っていたソフトが存在しないなんてことはザラにあると思います。
Windows→Macへの乗り換え以上に使えるソフトの数や種類には差があります。
運良く同程度のソフトウェアが見つかれば儲けものですが、業務用や事務系ソフトの互換性の問題やWindowsで使っていたフリーソフトなどはiPadでは動かないなど、問題は山積み。
マイクロソフト OfficeなどはiPadでも利用できたりしますが、マクロまわりなどの互換性はちょっと怪しかったり。
ましてや・・・iPadから自宅のプリンタで印刷したい?ってなったとき接続方法わかりますか?
(AirPrintという規格に対応していないと印刷できないので、最悪プリンタの買い替えが必要です)
結局操作や手順、作法などがPCと違うことが原因で「どうやっていいかわからない」や「目的のアプリが見つからない」などの原因で気づけばYoutubeと電子書籍専用マシンになっていたなんて人多いんじゃないですか?
iPadとPCは別物と認識しよう
そんな感じで延々とiPadはPC代わりには使えへんで!!と力説して来ましたが、実際私もiPadは2台ほど所有しています(笑)
一時は「PCの代替」として使おうと目論んでいた時期もあったのですが、上記のような理由で断念し現在は「最強のサブ」として大活躍しています。
なにが言いたいかと言うと
- PCにはPCの役目
- iPadにはiPadの役目
- どちらも一長一短
そういうことなんですね。
ネット関係や画像編集・動画編集などPCでできることのほとんどはiPadでもできます。
ただしその操作方法や作法はPCとは別のものなのでPCの代わりとして使うのであれば面食らうことになるのです。
たとえるなら 「ハンドルがついていて遠くまで移動する」という用途であれば真っ先に思い浮かぶのは自動車だと思います。
船や飛行機に関しても「ハンドルがついていて遠くまで移動」という意味ではまったく同じ。
しかし自動車と同じ知識や操作方法では操縦できないわけですね。
iPadとPCもそれと同じ様な感じで「あくまでも別のものであって代わりに使えるものではない」ということ。
個人的に思うのは
- iPadを使うならあくまでもPCのサブ用途
- 一台しか買えないならPCを買え!
ということです。
特殊な用途(Apple Pencilなど)を除いては iPadでできることはPCでも99%できます。しかしPCでできることの20%くらいはiPadではできない・・・くらいの確率と思っていただければ。
iPadの存在意義とは
実際問題として
- ネットはつねにPCで見る
- 一日の大半の居場所はPCの前
- なんならワンルーム在住
- 外出先で使うこととか皆無
- ベッドの中ではスマホで十分
- 手書きメモもお絵かきも興味ない
これが全部当てはまる人にはiPadは必要ありません。
逆を言えば上記のうち一個でも当てはまらない事象がある人は・・・iPad便利ですよかなり(笑)
- ベッドの中でiPad+Apple Pencilで落書きしたイラストをPCで色塗り
- iPhoneで撮った動画をAirDropでiPadに転送。基本的なカット割りや構成ははiPadで。テロップや字幕など大量なテキスト入力はPCで仕上げ。
- PCで入力した文章を外出時iPadで確認・添削。ブログなどならiPadから直接投稿も
などなど。
ノートPCほど重くないしかさばらないけれどノートPCの8割位の作業はできると考えればなかなか便利な端末です。
特に「イラスト作成」や「動画編集」や「音楽作成」などクリエイティブな作業の場合、タッチやApple Pencilによる直感的な操作のおかげで、PCでのマウス操作やペンタブレットを凌駕するほどの操作性を発揮します。
陸を行くなら自動車・空を行くなら飛行機!
結局はそういう使い分けが大事だと言うこと。
近所のスーパーに飛行機では行かないけど、アメリカまで車で行かない。
そういうことです(どういうこと?w)
まとめ
そんなこんなで Windows7難民がこぞってiPadを購入しているというニュースを見てこんな記事を書いてみたわけですが。
結論としては
- PCを体験している人が「乗り換える」のは絶対オススメしない
- PCのサブ機として使うなら最強の相棒
- PCなどを含めデジタル機器初体験ならあり(PC体験前のお子様など)
こんな感じですかね。
ちなみに我が家のiPadの配置はこんな感じ。
PCでの記事作成時などは画面に集中したいので、SNSやメール、Lineなどの通知は横に置いたiPad Proで表示。
ブログで必要な画像やスクリーンショットなどもiPadで撮ってApple Pencilで注釈書き入れてから Googleフォト経由でPCから記事に貼り付けたりとか。
ちょっと疲れたときなどは PCを閉じてそのまま iPad抱えてゴロ寝とか(笑)
とにかくPCの脇を固めるサポート役としては最強です!!
もう一度いいます
「iPadだけでは絶対不足する事が存在します。PCから乗り換えるならもう一度考え直してください。ただし最強のサブ機なのは間違いありませんよ♪」
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