スマートフォンの音楽体験を劇的に変えてくれる「YouTube Music」。非常に便利なサービスですが、無料版を利用していると「画面を消すと音が止まってしまう」という仕様に頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。今回は、筆者が実際に直面したバッテリー消費の課題と、それを解決するための意外な代替案について詳しく解説します。
先日、新潟県内が素晴らしい快晴に恵まれた際、絶好のタイミングだと思い自家用車のタイヤ交換を行いました。単調な作業を楽しく進めるため、YouTube Musicで好きな曲を流しながら作業に没頭していたのですが、専用アプリではバックグラウンド再生が制限されているため、常に画面を点灯させておく必要がありました。
結果として、2台分のタイヤ交換にかかった約1.5時間の間、ディスプレイがフル稼働。作業が終わる頃には、スマートフォンのバッテリーが予想以上に激しく消耗しており、利便性の代償として大きなバッテリー負荷を感じることとなったのです。
YouTube Music Premiumに加入するとどう変わるのか
YouTube Musicには無料プランのほかに、月額制の有料プラン「Premium」が存在します。両者の機能的な違いを整理すると、主に以下の3点が挙げられます。
- 無料版:再生中の広告表示があり、アプリを閉じると再生が停止する(バックグラウンド不可)。
- 有料版:広告が一切入らず、画面オフや他アプリ使用中も再生可能。さらにオフライン保存にも対応。
このように、月額980円(執筆時点)を支払ってPremiumユーザーになれば、バックグラウンド再生に関する悩みは一瞬で解決します。しかし、サブスクリプション費用を抑えつつ、今の環境のまま利便性を高めたいと考えるのが本音ではないでしょうか。
以前はChromeブラウザ経由で回避可能でしたが…
かつて、ブラウザアプリを活用することでこの制限を回避できる有名な手法が存在しました。具体的には、以下の手順で多くのユーザーがバックグラウンド再生を利用していました。
- アプリ版ではなく、Google Chromeブラウザから直接YouTube Musicのサイトへアクセスする。
- ブラウザのメニューから「PC版サイト」の表示に切り替える。
- 楽曲を再生開始する。
- ホーム画面に戻ると一時停止するが、OSのコントロールセンターから再生ボタンを押すことで継続再生ができる。
この方法は非常に重宝されていましたが、YouTube Music Premiumが本格的に普及し始めたタイミングで状況が一変しました。Google社が提供するブラウザ(Chrome)とサービス(YouTube)の連携が強化されたためか、現在はこのルートでのバックグラウンド再生は封じられています。自社サービスへの誘導を考えると、当然の対策と言えるかもしれません。
解決策:Firefoxブラウザなら現在も再生可能!
Chromeで対策されたからといって、諦める必要はありません。実は、Google以外のブラウザ、特に「Firefox」を利用することで、現在でも同様のバックグラウンド再生が可能です。具体的な手順は以下の通りです。
- FirefoxでYouTube Musicを開き、自身のライブラリを使いたい場合はログインします。
- メニューボタンから「PCサイト版」を選択して表示を切り替えます。
- 聴きたい楽曲を選び、再生を開始します。
- ホーム画面に戻ると一時的に音が止まりますが、そのままコントロールセンター(iPhoneなら右上からスワイプ等)を開きます。
- メディア操作パネルにYouTube Musicの情報が出ているので、再生ボタンをタップします。
- これで他のアプリを開いても、あるいは画面をロック(オフ)にしても音楽が流れ続けます。
上記の手順で、アプリ版と同様の利便性を確保できます。ただし、OSのバージョンやブラウザのアップデート状況によっては、挙動が安定しないケースも報告されています。「再生ボタンが効かない」といった場合は、コントロールセンターを出すタイミングを調整したり、ページを再読み込みしたりすると成功することが多いようです。
なお、以前有効だった「ドルフィンブラウザ」等の他ブラウザでは、すでに再生ボタンが無効化されているケースを確認しました。現在はFirefox、あるいは「Microsoft Edge」でも同様の手法が使えることを確認していますので、環境に合わせて試してみてください。
実際の使用感とYouTube Musicの魅力
YouTube Musicは、他の音楽ストリーミングサービス(SpotifyやApple Musicなど)と比較しても、圧倒的なカバー範囲を誇ります。公式に配信されていない楽曲や、カバー音源、YouTube上の動画コンテンツまでも音楽として楽しめるのが最大の強みです。また、AIによるレコメンド精度も高く、自分の好みに合ったプレイリストを自動生成してくれる点も優秀です。
権利関係についても、Content ID等のシステムによって著作権者に適切に収益が分配される仕組みが整っているため、リスナーとしても安心して利用できる環境といえます。
ただし、今回ご紹介したブラウザ経由の再生は、あくまでサービス側の「仕様の隙間」を突いた方法です。今後のアップデートにより、Chrome同様に規制される可能性は十分に考えられます。利便性を最優先し、今後も安定して使い続けたいのであれば、最終的にはPremiumプランへの加入を検討するのが最もスマートな選択と言えるでしょう。
まとめ
YouTube Musicの無料版でバックグラウンド再生を行うには、アプリではなく「Firefox」や「Edge」といった外部ブラウザからPC版サイトとして利用するのが有効な手段です。画面をオフにできるだけで、スマートフォンのバッテリー持ちは飛躍的に改善されます。屋外作業や移動中に音楽を流し続けたい方は、ぜひ一度試してみてください。
この方法が向いている人
- 月額料金をかけずに画面オフで音楽を楽しみたい方
- 長時間の作業(掃除や車のメンテナンス等)でバッテリーを節約したい方
- 特定のブラウザ(Firefox等)を日常的に利用している方
よくある質問(FAQ)
Q1:この方法で音楽が途切れることはありませんか?
A1:ネットワーク環境やOSの省電力設定により、稀に停止することがあります。その際はコントロールセンターから再度再生ボタンを押すか、ブラウザを再読み込みしてください。
Q2:Androidでも同じ手順で可能ですか?
A2:はい、Android版のFirefoxでも「デスクトップサイト」モードを使用することで、同様のバックグラウンド再生が可能です。
Q3:この方法は規約違反になりませんか?
A3:ブラウザの標準機能(PC版サイト表示)を利用した視聴方法ですが、YouTube側はPremium加入を推奨しています。将来的にブラウザ側で制限される可能性が高い点には留意してください。

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